業務改善に役立つシステム・ツール

無料で始めるBIツール徹底比較|おすすめ5選と選び方のポイント

ビジネスインテリジェンス(BI)ツールは、ビジネスにおいてデータを活用するための重要なツールです。しかし、どのツールを選べばよいのか迷ってしまうことはありませんか?

この記事では、無料で利用できるBIツールの中からとくにおすすめの5つを紹介し、それぞれの特徴を徹底比較します。さらに、選び方のポイントも解説します。

無料BIツールの基本的な仕組みや活用方法、有料ツールとの違いも学ぶことができます。データを最大限に活用し、ビジネスの意思決定をより効果的に行なうための第一歩を踏み出してみましょう。

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無料のBIツールとは?基本的な仕組み、機能を解説

ここでは、BIツールの基本的な仕組みと、無料版でできることを解説します。

無料BIツールの仕組み

BIツールとは、データを収集、処理し、視覚的に表現するためのソフトウェアです。データベースやスプレッドシートから情報を取り込み、ユーザーが理解しやすい形に変換します。データの取り込みは、通常API(アプリケーションプログラミングインタフェース)を通じて行なわれ、リアルタイムでのデータ更新も可能です。

さらに、無料のBIツールはクラウドベースで提供されることが多く、インターネット接続があればどこからでもアクセス可能です。このため、チームメンバーが異なる場所にいても、同じデータを共有し、協力して分析を進めることができます。

無料のBIツールでできること

無料のBIツールでは主に、データの可視化やレポート作成、ダッシュボードの構築といった機能が提供されています。複雑なデータを直感的に理解できる形で表示することで、データの理解がしやすくなり、意思決定しやすくなります。

たとえば、売上データをグラフ化し、トレンドを把握することで、マーケティング戦略の見直しに役立てることができます。

さらに、リアルタイムでのデータ更新機能を活用することで、常に最新の情報に基づいた分析ができる点も大きなメリットです。

無料BIツールと有料BIツールの違い

無料のBIツールの無料版と有料版には、主に次のような違いがあります。

無料で利用できるBIツールは、費用を抑えてBIツールの感触を試したい、または小規模なデータ活用を行いたい場合にはおすすめです。一方で、本格的な組織でのデータ活用、大規模なデータの処理、高度な分析、そして強固なセキュリティを求める場合は、有料のBIツールを検討することが現実的です。

無料版で試用し、自社のニーズに応じて有料版へのアップグレードを検討するのがよいでしょう。

それぞれの違いについて、詳しく解説します。

データ量・ユーザー数

無料BIツールでは、分析できるデータの量や一度に操作できるユーザー数が限られていることが多いです。データの更新頻度が限られていることもあります。

一方、有料版はより大量のデータや、多数のユーザーが扱えるよう、制限の上限値が無料版よりも大きく設定されています。

機能の範囲

無料BIツールは基本的なデータ集計、レポート作成、ダッシュボードでの可視化といった機能を提供することが多いです。

それに対して有料版ではより高度な分析機能が利用可能です。たとえば、予測分析やAIを活用したインサイト抽出といった機能が追加されることがあります。

そのほかにも、有料版ではAPIを通じた外部システムとの連携や、高機能なグラフ作成機能、レポートの自動化といった機能が提供されるケースもあります。

カスタマイズ性

無料版はレポートやダッシュボードのカスタマイズの自由度が低いことが多く、提供されるテンプレートを使う形が一般的です。

一方、有料版はカスタマイズ性が高く、企業の特定のニーズに応じた設定が可能です。たとえば、独自の指標を設定したり、特定のデータソースを組み合わせたりすることができます。より精緻なデータ分析が可能です。

サポート体制

無料BIツールのサポート体制はオンラインに限定されていることが多いです。FAQサイトやユーザーがウェブ上に投稿した口コミを活用して問題を解決する形になります。公式サポートがない場合もあり、トラブルシューティングには時間がかかることがあります。

一方、有料版では、専用のサポートチームが提供されることが一般的です。電話やメールでの迅速な対応が受けられるため、業務に支障をきたすことなく問題を解決できます。

セキュリティ機能

無料版は個人利用を想定していることも多く、セキュリティ機能が限定的であることが多いです。とくに機密データを扱う場合、無料版の利用には注意が必要です。

有料版では、より高度なセキュリティ機能が提供されることが一般的です。たとえば、データの暗号化やユーザーごとのアクセス権限の細かな設定が可能です。データの安全性を確保しつつ、安心してツールを利用できます。

運用工数・共有範囲

BIツールの運用にかかる工数やデータの共有範囲も、無料版と有料版で異なります。無料版ではサポート体制が充実していないため、ツールの導入や活用、カスタマイズに時間がかかってしまう可能性があります。また、個人のみが利用できチームでデータ共有する仕組みがないケースもあります。

有料版はサポートが充実しているため運用工数を削減できるほか、複数人へのレポート共有や共同編集が可能です。

無料で始めるBIツールおすすめ5選と特徴比較

ここでは、無料で始められるおすすめのBIツール5選を紹介し、それぞれの特徴を比較します。どのツールが自分のニーズに最適かを理解するための参考にしてください。

ツール名 特徴
Looker Studio ✔️Google提供のBIツール
✔️クラウドベースで動作し、Googleサービスとの連携がスムーズ
✔️リアルタイムデータ更新に対応
✔️Googleアカウントがあればすぐに利用できる
Microsoft Power BI 無料版 ✔️マイクロソフト提供のBIツール
✔️Excelとの相性がよい
✔️Microsoft製品利用企業におすすめ
Tableau Public ✔️セールスフォース提供のBIツール
✔️豊富なグラフやチャートのテンプレートを提供
✔️無料版では、データをオンラインで公開することが前提。
Metabase ✔️オープンソースのBIツール
✔️SQLの知識がなくても簡単にデータクエリを作成できる
✔️ダッシュボードのカスタマイズ性が高い
✔️コミュニティによるサポートが充実
Redash ✔️オープンソースのBIツール
✔️SQLを用いたクエリ作成が基本
✔️クエリビルダーを使えば簡単にデータを操作できる
✔️チームでのデータ共有が容易で、リアルタイムでの連携が可能

1. Looker Studio

画像引用元: Looker Studio公式サイト

Looker Studioは、Googleが提供するBIツールで、データの視覚化を得意としています。クラウドベースで動作し、Googleの他のサービスとの連携がスムーズです。Looker Studioは直感的な操作が可能であり、データをドラッグアンドドロップで簡単に視覚化できます。初心者でも扱いやすいインターフェースが特徴です。

また、Looker Studioはリアルタイムでのデータ更新が可能で、最新の情報をもとにした分析が行えます。Googleアカウントがあればすぐに利用開始できるため、導入のハードルが低い点も魅力です。

公式サイト: Looker Studio

2. Microsoft Power BI 無料版

画像引用元:Microsoft Power BI公式

Microsoft Power BIは、マイクロソフトが提供する強力なBIツールです。無料版でも豊富な機能を備えており、データのインポートや視覚化が簡単に行えます。Excelとの相性が良く、既存のデータを活用しやすいのがポイントです。

Power BIの無料版は、クラウド上でのデータ共有が可能で、チームでのコラボレーションもスムーズに行えます。Microsoftのエコシステム内での統合が進んでいるため、他のMicrosoft製品を利用している企業にとってはとくに使いやすいツールです。

公式サイト:Microsoft Power BI

3. Tableau

画像引用元:Tableau公式

Tableau Publicは、Salesforceが提供するデータビジュアライゼーションに特化したBIツールです。無料で利用できるバージョンでは、データをオンラインで公開することが前提となっていますが、その分、視覚化の自由度が高く、クリエイティブなデータ分析が可能です。

Tableau Publicは、豊富なグラフやチャートのテンプレートを提供しており、専門的な知識がなくても美しいビジュアルを作成できます。データジャーナリズムや教育目的での利用にも適しており、データを多くの人にわかりやすく伝えるために役立ちます。

公式サイト:Tableau

4. Metabase

画像引用元:Metabase公式

Metabaseは、オープンソースのBIツールで、ユーザーに優しいインターフェースを備えています。SQLの知識がなくても、簡単にデータクエリを作成できる点が魅力です。データベースとの接続も容易で、迅速にデータを分析できます。

Metabaseは、ダッシュボードのカスタマイズ性が高く、企業のニーズに合わせたレポート作成が可能です。また、オープンソースであるため、コミュニティによるサポートが充実しており、機能の拡張性も期待できます。

公式サイト:Metabase

5. Redash

画像引用元:Redash公式

Redashは、データクエリと視覚化を簡単に行えるオープンソースのBIツールです。SQLを用いたクエリ作成が基本となりますが、クエリビルダーを使用すれば、より簡単にデータを操作できます。多種多様なデータソースに接続可能で、柔軟な分析が可能です。

Redashは、チームでのデータ共有が容易で、リアルタイムでのコラボレーションが可能です。視覚化されたデータを通じて、チーム全体での意思決定を支援し、データドリブンな文化の醸成をサポートします。

公式サイト:Redash

無料BIツールの選び方

無料で始められるBIツールは多くの選択肢があり、どれを選べばよいか迷うこともあるでしょう。ここでは、無料BIツールを選ぶ際に考慮すべきポイントを4つに絞って詳しく解説します。

使いやすさ

BIツールを選ぶ際、使いやすさは非常に重要な要素です。初心者でも直感的に操作できる画面を持つツールは、導入初期の学習コストを抑えることができます。

とくに、データのインポートやレポートの作成など、頻繁に行なう操作が簡単にできるかを確認しましょう。

分析機能

BIツールの分析機能は、データをどのように処理し、インサイトを引き出すかに直結します。基本的なフィルタリングや集計機能だけでなく、予測分析やトレンド分析などの高度な機能が備わっているかを確認しましょう。データから深い洞察を得ることが可能になります。

視覚化機能

データの視覚化は、情報をわかりやすく伝えるための重要な要素です。BIツールが提供するグラフやチャートの種類が豊富であるかを確認しましょう。棒グラフ、折れ線グラフ、ヒートマップなど、多様な視覚化オプションがあると、データの特性に応じた最適な表現が可能になります。

データの統合性・既存システムとの連携性

BIツールを選ぶ際、データの統合性と既存システムとの連携性は見逃せないポイントです。複数のデータソースからの情報を一元管理できる機能があるかを確認しましょう。異なるデータを統合して一貫した分析を行なうことが可能になります。

さらに、すでに使用しているシステムやソフトウェアとの連携がスムーズに行えるかも重要です。APIやコネクタの提供状況を確認し、必要なデータを簡単に取り込めるツールを選ぶことで、業務の効率が向上します。データの統合性と連携性を重視することで、より効果的なデータ活用が可能となります。

無料BIツールに関するよくある疑問とFAQ

ここでは、無料BIツールを利用する際によくある疑問とそれに対する具体的な回答を紹介します。

Q. 無料BIツールを利用する際の注意点は何ですか?

A. 無料BIツールを使用する際には、いくつかの注意点があります。まず、無料版は機能やデータ容量に制限があることが多いため、自社のニーズに合っているかを確認しましょう。また、サポート体制が限られている場合が多いため、トラブルシューティングに時間がかかることも考慮に入れましょう。さらに、セキュリティ面での配慮も重要です。データの取り扱いに関するポリシーを確認し、機密情報の管理に注意することが求められます。

また、無料ツールはアップデートの頻度や新機能の追加が有料版に比べて少ないことがあります。そのため、最新の機能を活用したい場合は、有料版への移行を検討することも視野に入れておくとよいでしょう。

Q. どのような場合に有料BIツールの利用を検討すべきですか?

A. データ量が膨大である場合や、複数のユーザーで同時に利用する必要がある場合は有料版を検討しましょう。無料版ではデータ容量やユーザー数に制限があることが多いため、これらの制限を超える場合は有料版が適しています。

また、特定の高度な分析機能やカスタマイズが必要な場合も、有料版の方が柔軟に対応できます。

さらに、企業のセキュリティポリシーに厳格な要件がある場合や、専用のサポートが必要な場合も、有料ツールの利用を検討する価値があります。有料版は通常、より高度なセキュリティ機能やサポート体制が整っているため、安心して利用できるでしょう。

Q. BIツールとExcelの違いは何ですか?

A. BIツールとExcelの違いは、主にデータ処理能力と視覚化機能にあります。BIツールは、大量のデータを効率的に処理し、複雑な分析を行なうことが得意です。これに対して、Excelは表計算形式でのデータ管理が中心であり、大規模なデータセットの処理には限界があります。

また、BIツールはデータの視覚化が容易なため、グラフによるビジュアライズが得意です。さらに、BIツールは複数のデータソースからのデータ統合が可能であり、リアルタイムでのデータ更新にも対応しています。

一方、Excelは手動でのデータ入力や更新が基本であるため、リアルタイム性には限界があります。

【BIツールとExcelの違い】

項目 BIツール Excel
得意なこと 大量のデータ処理、複雑な分析 スプレッドシート形式でのデータ管理
データ量 大規模なデータセットも処理可能 大規模なデータセットの処理には限界がある
視覚化 インタラクティブなダッシュボード、高度なグラフ作成 手動でのグラフ作成
データ連携 複数のデータソースからの統合が可能 手動でのデータ入力・更新が基本
リアルタイム性 リアルタイムでのデータ更新に対応 リアルタイム性には限界がある(手動更新が主)

まとめ

無料で始めるBIツールの比較と選び方について、この記事では詳しく解説しました。

無料BIツールは、コストを抑えつつデータ分析を始めたい企業や個人にとって非常に有用です。とくに、Looker StudioやMicrosoft Power BI無料版など、機能が充実しているものが多く、はじめてBIツールを利用する方にもおすすめです。選び方においては、使いやすさや分析機能、視覚化機能、データの統合性などを考慮することが重要です。

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この記事の監修者

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橋爪兼続

ライトハウスコンサルタント代表

2013年海上保安大学校本科第Ⅲ群(情報通信課程)卒業。巡視船主任通信士を歴任し、退職後、大手私鉄の鉄道運行の基幹システムの保守に従事。一般社団法人情報処理安全確保支援士会の前身団体である情報処理安全確保支援士会の発起人。情報処理安全確保支援士(第000049号)。

この記事を書いたライター

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業務改善プラスジャーナル編集部

業務改善は難しそう、大変そうという不安を乗り越え、明日のシゴトをプラスに変えるサポートをします。単なる業務改善に止まらず、組織全体を変え、デジタル化を促進することを目指し、情報発信していきます。契約管理プラットフォーム「クラウドサイン」が運営。

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