「交通事故過失割合Chatbot(チャットボット)」においてAIはどう使われているか

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本日の日経電子版「STARTUP X」のリーガルテック特集に、弁護士ドットコムの「交通事故過失割合Chatbot(チャットボット)」を取り上げた記事が掲載されています。

「IT(情報技術)によって法的(リーガル)サービスは法律家の独占市場ではなくなる」。1996年、英国の法律学者、リチャード・ススキンド氏は語った。それから21年、彼の予言が現実になろうとしている。その担い手が「リーガルテック」のスタートアップたち。人工知能(AI)を使って法律を「みんなのもの」にする。
(略)
東証マザーズに上場する弁護士ドットコムが10月に始めたサービス「交通事故過失割合Chatbot」では、スマホやパソコンで交通事故の状況を報告できる。アプリの裏にはAIがおり、利用者の過失割合を算出する。

チャットボットに関しては、先日当メディアでも開発経緯について書かせていただきましたが、このサービスをすでに試していただいた方の中には、今日の日経の記事を読んで

「AIなんて、どこで使われてるの?」
「選択式の回答だし、フローチャートをWeb化しただけなんじゃないの?」

との疑問を持たれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この点について、CTOの市橋さんにあらためて話を聞いてみました。

「たしかに、現在お見せしている範囲では、フローチャートをWeb上で対話式にしているのとほぼ変わらない状態に見えるかもしれません。といっても、内部的にはAIのエンジンたるものはきちんと動いていて、回答によってモード (交差点での判定モード・対歩行者判定モードなど)を遷移することもでき、単なるフローチャートよりも高機能な拡張性を備えた設計になっています。」
「テストサービスの状況を見ながら、今後の機能拡張を検討していきたいので、まずは現行バージョンでの使い心地について、ユーザー様のご意見やご感想をいただきたいですね。」

AIというだけで、人間が話しかけると流暢な自然言語で会話してくれるものであらねばならない、そんな古典的SF映画のイメージが先行しがちです。

そういった先入観にとらわれず、情報の入力をシンプルな選択式UIによってあえて画一化し、ユーザー様が使いやすく迷わないようにすることで、いち早く欲しい結論に到達できるよう導くというのも、「専門家をもっと身近に」というゴールを目指すサービス設計としてありなのでは、と考えます。