利用規約&プライバシーポリシーのデザイン最新動向

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サインのリ・デザインでは、契約の再発明を加速させるひとつのアプローチとして、契約書のデザインを見直すプロジェクト「コントラクトギルド」を立ち上げようと考えています。ウェブサービスの利用規約やプライバシーポリシーも契約書にあたりますので、再発明の対象のひとつです。

そこで今回は、プロジェクトの下準備も兼ねて、デザインの観点に注目して、ウェブサービスの利用規約&プライバシーポリシーの最近動向を探ってみたいと思います。

Linkedinは動画を使って概要説明

ちょうど昨日、弁護士ドットコム社内で、リーガルデザイン・ラボ所属の須佐和希さんによる、プライバシーポリシーのUI/UXデザインについての講義がありました。

講義のあと、社内のデザイナー、エンジニア、サイトアクセシビリティ担当、法務担当といった各部門からの質疑応答タイム。私から、デザイナーの目からみて印象に残ったプラポリ事例は?と須佐さんにお尋ねしたところ、

「Linkedinですかね。動画もあってわかりやすいです」

とのコメント。Linkedinは2008年に登録して以来、プラポリを見直した記憶もあまりありませんでしたが、早速Linkedinプライバシーポリシーにアクセスしてみると、

確かに、冒頭にいきなりの動画リンクが。

きちんと日本語字幕もついて、プライバシーポリシー全体のポイントを1分44秒の時間をかけて説明するものになっています。これまでビジュアルでわかりやすく説明する努力をしている例として、インフォグラフィックを使ったものは見たことがありましたが、動画メディア時代を先取りしたプライバシーポリシーと言ってよいでしょう。これを4年も前から公開していたのですから、驚きです。

ただし、リンク先のYoutubeの視聴回数は5,257回(2017年12月8日アクセス時点)と、かなり少なめ。ここまで丁寧に説明を尽くしても、ユーザーがなかなか見てくれない実態を浮き彫りにするものにもなっています。

なお、利用規約についても同様に動画があり、条項を共通グループごとにひとまとめにして要約する工夫も施されており、参考になります。

Googleはポップアップで詳細補足

Youtube、Google map、Gmailなど、ビジネス・プライベート問わず使用頻度の高いサービスを提供しているGoogleはどうでしょうか。

こちらも、いつのまにか、下線が引かれたキーワードにマウスオーバーすると、ポップアップで説明が出るようになっていました。

という点で、賢い方法ですね。

Facebookは知りたい情報にジャンプする見出しを採用

最後に、ご存知Facebookのデータポリシーです。

カラフルな色で見出しが彩られており、クリックしてドリルダウンしていくと、知りたい情報にジャンプします。

難点をあげれば、一度見出しのどこかをクリックしてコンテンツにジャンプすると、元のメニュー位置に戻るのに上スクロールで戻らなければならず、面倒といえば面倒な点。プライバシーポリシー全文を上から下までじっくり眺めるというタイプの方には、かえって混乱を招くUIかもしれません。

一方で、「情報の共有(第三者提供)って誰にするんだろう?」といった、自分にとって心配な事項だけをピンポイントにチェックしたいユーザーにとっては、このほうがよさそうです。

(橋詰)