「NDAの簡素化」は企業にとっての共通課題

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500 StartupsとNRIが、「スタートアップとの連携によるイノベーションの実現」と題するレポートを無償配布しています。

▼スタートアップとの連携による イノベーションの実現:世界のトップ企業が実践するベストプラクティス
https://500startups.jp/unlockinginnovation/

このレポートは、北米・ヨーロッパを中心とする企業のイノベーション担当者100名以上が回答したアンケートに基づき、既存企業の視点から、どのようにスタートアップ企業との連携を行うことで成功を収めているか、そのベストプラクティスを紹介するものとなっています。

そこに、こんな記載がありました。

「とにかく遅い」:既存企業の20%は、スタートアップとの連携をスタートするまでに6カ月以上の時間を要しており、それが成功のチャンスを逸する要因になっています。(pg.7)

調査に参加した企業の半数以上がNDAの簡素化や連絡窓口の一本化を、35%が購入契約書の簡素化を行っています。 また、スタートアップのテクノロジーを実際のデータでテストするためのサンドボックスを提供しているという回答も20% に達しました。一方、プロセスをまったく合理化していないという回答も20%に達しており、こうした企業はリソースの合理化を図っている企業との競争は難しいと考えられます。(pg.36)


北米・ヨーロッパでも、スタートアップ企業と新しい取引をするのに6ヶ月以上かかることがあるのかと驚きつつ、それを解消する方策の一つとして、

こうした、取引初期に結ばれることの多い契約について、どうにかして簡素化したい・しようとしているとのこと。中でも、NDAの簡素化というテーマについては、アンケートに参加した企業担当者の57%もの方々が問題意識を感じている点に注目しています。

このアンケートがどのような質問項目で投げかけられたのかわかりませんし、課題の本質は「契約書締結のめんどくささ」だけの問題ではないようにも思います。そうだとしても、企業の一定のマインドシェアを奪っている問題であるのも事実。そしてそれは日本企業においても同様というのが私の実感です。企業活動にこれだけの影響を与えているNDAの簡素化については、クラウドサインとしても解決に向けて尽力すべきテーマとして、取り組んでいきたいと考えています。

その解決のためのアプローチとしては、

  1. 内容
    誰もがYesといいやすい・妥協しやすい・揉めない内容にする
  2. UI/UX
    誰もが読みやすい・わかりやすい・取り扱いやすいUI/UXにする
  3. 方法
    誰もが安全・スピーディに合意できかつ証拠として残せる方法にする

この3つが中心となりそうですが、もしかすると、NDAという形式によらずに秘密情報を安心して交換できるような仕組みを考えるアプローチもあるかもしれません。それぞれの分野の専門家のご協力を仰ぎながら、検討していきたいと思います。

(橋詰)