新サービス「クラウドサインOUTSOURCING」を今はじめる理由


株式会社キャスターと業務提携し、テクノロジーとリモートワークを組み合わせて契約をさらにかんたんにする、「クラウドサインOUTSOURCING」の提供を開始いたします。

クラウドサインOUTSOURCINGとは

クラウドサインOUTSOURCINGとは、クラウドサインを活用した文書の送信・確認・管理を軸に、法務部門における周辺事務をサポートするサービス です。

クラウドサインOUTSOURCING
クラウドサインOUTSOURCING

これを実現すべく、昨日、株式会社キャスターとの業務提携を発表いたしました。

弁護士ドットコムとキャスターが業務提携し「クラウドサイン OUTSOURCING」を提供開始

株式会社キャスターは、秘書・経理・人事等バックオフィス業務をリモートワークで支援する「CasterBiz(キャスタービズ)」を提供してきた実績を持ちます。この業務提携により、キャスター社が培ったリモートワークによるバックオフィスサービス提供のノウハウと、私たちが持つ企業法務業務の改善に対する知見をあわせて、お客様にご提案・ご提供することができます。

なぜ今クラウドサインOUTSOURCINGをはじめるのか

クラウドサインは、「契約をかんたんに」することにより、法務部門の仕事をもっと生産性高く、楽しくするためのリーガルテックの一つです。

法務部門は扱う業務内容が幅広く、また法律に関わる専門性の高さとあいまって、外部や他部門から何をやっているのか理解しにくい・されにくいという悩み があると思います。だからこそ、そうした業務を代替するリーガルテックサービスも様々増えつつあります。しかし、企業法務の経験者としてその業務の内情を実感をもって知る私たちは、「契約をかんたんに」するということだけをとってみても、現段階では、テクノロジーの力だけでは解決がまだ難しい ことを承知しています。

こうした課題を「X年後」でなく、「今」解決するには?そんなことをお客様と考える中で、以前、法務人材がその貴重なリソースを投入して行うべき コア業務 を洗い出すために、こんな整理をしてみたことを思い出しました。

図 法務・知財の業務別代替難易度 初出「企業法務マンサバイバル」http://blog.livedoor.jp/businesslaw/archives/52500750.html
図 法務・知財の業務別代替難易度 初出「企業法務マンサバイバル」http://blog.livedoor.jp/businesslaw/archives/52500750.html
  • 創造性
  • ソーシャルインテリジェンス(他者と協調したり、理解を得たり説得・交渉したりする高度なコミュニケーションにより、相手の信頼を得ながら柔軟な対応をする能力)
  • 非定型

この3つがともに要求される業務、それこそが、AIやテクノロジーに任せることが難しい、人間ならではの価値が発揮される業務です。代表例が、不意に発生するビジネス現場からの法律相談対応であったり、トラブル・紛争対応であったりします。こうした上記表でいう「A」が多くつく法務部門の コア業務 に集中できてこそ、法務部門としての、価値を感じてもらえるようなアウトプットを出すことができます。

しかし、現実はどうでしょうか。法務部門には、そうした創造性・ソーシャルインテリジェンスが要求されない、かつ定型的な業務が山ほど存在します。しかもその量は、企業規模が大きくなり書類の量が増えれば増えるほど、倍々ゲームのように増えていきます。こうした ノンコア業務 の存在が、コア業務への集中を阻害し、法務部門の生産性を下げています。

そこで私たちは、コア業務から法律事務以外のノンコア業務を取り出し、クラウドサインによる契約のクラウド化というテクノロジーに加え、「人(リモートワーカー)」の力も加えて、スムースにお引き受けをしたい、そのように考え、キャスター社とともにこのサービスを企画しました。お客様は、クラウドサインとクラウドサインOUTSOURCINGをあわせてご利用いただくことにより、法務部門のコア業務に集中できる環境を実現できます。

具体的活用イメージ

本サービスを企画するにあたり、複数社の法務部門にプレセールスを兼ねたニーズヒアリングにご協力いただきました。そこで法務部門の皆様が口を揃えておっしゃっていたのが、

  • 上場をにらみ、法務メンバーが3〜5人になってくると、事務まわりだけを手伝ってもらう人材が欲しくなる
  • 特に、反社チェックや取引審査を素早く行い、NDAなどの契約書のコレポン・進捗を管理し、情報を入力して現場にデータをフィードバックするような一般業務は、法務の専門性はそこまで必要ない
  • しかし、その業務のためにスタッフを一人採用しても、繁忙期以外は手が空いてしまうことも多く、成長を感じられずにご本人から辞められてしまうことが多い

というお悩みでした。

そのようなお話を聞くにつけても、大量の事務作業を抱えている中堅〜大手企業法務部門様の、契約前の反社チェック・取引審査 → 契約の進捗フォロー → 出口としてのデータ入力・更新期限管理をこのサービスにお任せいただく、そんなご利用方法はあるのではないか、と考えています。特に、ちょうど前回の記事でも取り上げた反社チェックに関しては、とにかく大量の情報を集めて判断者に判断を仰ぐという業務であり、このサービスとの親和性は高いのではないでしょうか。

価格に関しては、キャスター様のご協力のもと、100,000円/30時間相当 (税別。クラウドサイン利用料別途) という、ちょうどよい業務サイズから始めていただける設定といたしました(10時間相当のライトプラン有)。

契約を中心とした法務業務の生産性についてお困りのお客様は、どうぞ弊社宛てお問い合わせください。

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(橋詰)

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