クラウドサインとSalesforceをAPI連携すると何ができる? 書類送付や管理を効率化する方法を解説

営業活動のプラットフォームとして欠かせない存在である「Salesforce」。そして、日本の電子契約市場を牽引する「クラウドサイン」。この2つをAPIで連携させることは、単なる「ペーパーレス化」を超え、営業プロセスの自動化と情報の透明化をもたらします。
本記事では、Salesforceとクラウドサインを連携させるメリットから、ニーズに合わせて選べる2つの主要ソリューションの違いまで詳しく解説します。
なお、「Salesforceとの連携の前に、そもそも電子契約がどんなサービスかわからない」という方は、電子契約の定義や導入のメリットなどを解説している記事「電子契約とは?仕組みと導入のメリットや注意点をわかりやすく解説」もご一読ください。
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そもそもSalesforceとは?
Salesforceは、世界シェアNo.1(※)を誇る顧客管理(CRM)および営業支援(SFA)プラットフォームです。顧客の基本情報から、商談の進捗、過去のやり取り、カスタマーサポートの履歴まで、あらゆる顧客接点を一元管理できるクラウドサービスとして、数多くの企業で導入されています。
※参考情報:Salesforce公式サイト
Salesforceの大きな特徴は、以下の3点に集約されます。
- 全部門で顧客情報を一元管理
営業、マーケティング、カスタマーサービス、ITなど、あらゆる部門が同じ顧客データにアクセスできます。データソースを一つに統合することで部門間の連携がスムーズになり、会社全体で一貫した顧客体験を提供できるようになります。 - AI(人工知能)による生産性向上
Salesforceの全製品にはAIが組み込まれています。AIが商談の優先順位を提案したり、定型業務を自動化したりすることで、従業員の生産性を高め、より本質的な「お客様に寄り添った対応」に集中できる環境を作ります。 - 顧客を知り、つながりを深める
詳細な顧客情報を蓄積・分析することで、一人ひとりのお客様のニーズを深く理解できます。これにより、適切なタイミングで最適な提案が可能になり、お客様との信頼関係(つながり)をより強固なものにします。
「顧客を中心に据えたビジネス」を実現するための基盤となるのがSalesforceであり、企業の全部門で共有・活用できるいわば「屋台骨」として、重要な役割を果たすツールとも言えるでしょう。
Salesforceとクラウドサインを連携すると良い理由
Salesforceとクラウドサインをそれぞれ単体で利用している場合、営業現場や管理部門では次のような課題に直面しがちです。
- 情報の分断:Salesforceに商談データがあるのに、契約の締結状況を確認するにはクラウドサインに別途ログインしなければならず、進捗が即座に把握できない。
- 手作業によるミス:書類作成時にSalesforceの情報を手動でコピー&ペーストするため、宛先や金額の入力ミス、誤送信のリスクが常に伴う。
- 管理の二度手間:締結が完了したPDFをクラウドサインからダウンロードし、改めてSalesforceのレコードにアップロードし直す作業が発生する。
これらを連携させることで、Salesforceの画面から離れることなく契約業務が完結します。その結果、営業生産性が大きく向上し、ミスの防止と強固な内部統制を構築できるのです。
Salesforce連携で実現できる3つの大きなメリット
連携によって得られる具体的なメリットは、主に以下の3点です。
1. 生産性の向上
商談が成立した後、すぐにSalesforceの画面上のボタン一つで契約書を送信できます。使い慣れたツールからシームレスに操作できるため、商談から締結までのリードタイムを大幅に短縮し、営業チャンスを逃しません。
【画面イメージ:Salesforceの管理画面にある「クラウドサイン送信ボタン」】

営業個人がアカウントを持ち、 取引先審査が完了したら1クリックで帳票を自動生成・送信するオペレーションが可能。
2. ヒューマンエラーの防止と内部統制の強化
Salesforceに登録されている正確な顧客データを書類に自動反映させるため、手入力によるミスを仕組みにより防ぐことができます。また、Salesforceの承認フローと連動させることで、「社内で承認された案件のみを送信できる」仕組みを構築し、ガバナンスを強化できます。
3. 契約データの一元管理
締結済みの書類やそのステータス(送信中・確認中・締結済み)が、Salesforceの顧客・商談レコードにリアルタイムで自動紐付けされます。権限管理に基づき(※)、誰でも即座に契約状況を確認できるため、社内の問い合わせ工数も削減されます。
【画面イメージ:契約情報管理】

契約書の進捗状況が、Salesforce上から確認可能。
※クラウドサインの有料プランをご利用の場合、書類の閲覧制限をかけることができます。詳しくは「管理権限でできること」をご覧ください。
ニーズに合わせて選べる「2つのSalesforce連携ソリューション」
契約管理プラットフォームの「クラウドサイン」では、お客様のSalesforce活用状況や自動化したい範囲に合わせて、「クラウドサイン for Salesforce」と「クラウドサイン Sales Automation」の2つの主要なソリューションをご用意しています。
2つのソリューションの違いを表にすると下記の通りです。
| ソリューション名 | for Salesforce | Sales Automation |
| 主な用途 | Salesforceからの直接送付・一元管理 | 帳票作成から後続処理までのフル自動化 |
| 書類作成 | 手動 (Salesforce上にPDFをアップロードして 送信するか、テンプレートを利用し Salesforce内のデータを契約書内に 差し込んで送信する) |
自動生成 |
| ステータス同期 | 自動同期 | 自動同期 + 項目自動更新 |
ここでは、「クラウドサイン for Salesforce」と「クラウドサイン Sales Automation」の主な機能と、どんな企業におすすめできるかを解説します。
なお、クラウドサインではWeb APIを公開しているため、既存のサービスではなく、より柔軟に自社に合わせた作り込みをしたいという場合には、自社開発によるSalesforceとの連携も可能です(APIについて知りたい方は「クラウドサイン Web API」をご覧ください)。
クラウドサイン for Salesforce
クラウドサインの基本機能をSalesforce上でスムーズに利用するための標準的なソリューションです。具体的には、AppExchangeにて用意をしている「クラウドサイン for Salesforce」をインストールするだけでご利用いただけます。
- 主な機能:クラウドサインにログインせずにSalesforce画面から電子契約を直接送信、ステータスの自動同期、締結済み書類の自動格納。
- 向いている企業:まずはSalesforceから手軽に契約書を送り、顧客情報と契約書を一元管理したい企業。
クラウドサイン Sales Automation
より高度な帳票作成と、契約前後のプロセスの「自動化」に特化した上位ソリューションです。
- 主な機能:Salesforceの複雑なオブジェクトデータから、申込書や契約書をノーコードで自動生成。さらに「締結完了」をトリガーに、Salesforceの項目を自動更新したり、後続の担当者へ通知を飛ばしたりするカスタマイズが可能です。
- 向いている企業:書類作成の手間をゼロにしたい、または契約完了後の事務処理(請求手配やサポートアサインなど)までを自動化し、徹底的な効率化を目指す企業。
どのSalesforce連携が適切かわからない場合はお気軽にご相談ください
ここまでSalesforceとの連携ソリューションを紹介してきましたが、Salesforceの活用状況や理想とする業務フローは、企業ごとに異なります。「標準的な連携で十分なのか、Sales Automationで自動化まで踏み込むべきか」「具体的な設定方法は難しいのではないか」と迷われる方も多いのではないでしょうか。
クラウドサインでは、お客様の業務フローに最適な連携方法をご提案するためのサポート体制を整えており、専門スタッフが貴社の現在の運用をヒアリングし、最適なプランをご提案可能です。
さらに、導入後もチャットサポートによる迅速な回答やノウハウ共有など、安心してご活用いただける環境を用意しています。
Salesforceとクラウドサインとの連携に関して少しでも疑問や不安がある場合は、下記フォームからぜひお気軽にお問い合わせください。
クラウドサインとSalesforceを連携して業務効率化に成功した事例
クラウドサインとSalesforceの連携サービスを導入した企業の事例では、確かな効果が出ています。ここでは実際の成功事例を3社ご紹介しますので、今後の参考にしてみてください。
オリックス自動車株式会社
【連携前の課題】
- 契約締結までのリードタイム:紙の契約書を郵送でやり取りしていたため、物理的な時間がかかり、迅速な契約を望む顧客の要望に応えられない場合がありました。
- 不備対応による心理的負担と手間:押印ミスなどがあった場合、顧客への謝罪や書類の再送が必要となり、営業担当者の心理的負担や工数が発生していました。
- ビジネスパートナーからの要望:提携する自動車販売店などから、車両登録手続きを急ぐために契約締結のスピードアップを求められていました。
【連携後の効果】
- 契約締結期間の短縮:契約締結にかかる期間が約2日間に短縮されました。
- 業務スピードと効率の向上:Salesforce画面上のボタン一つで帳票送信が可能になり、締結済みのファイルも自動連携されるため、手作業での入力や添付の手間が削減されました。
- 契約開始業務の迅速化:契約締結が早まったことで、その後の車両登録や納車までのプロセスもスムーズになり、パートナーの要望に応えられるようになりました。
- コスト削減と心理的負担の解消:郵送代や印紙代などのコストが削減されたほか、書類不備に伴うやり取りがなくなり、営業担当者の心理的負担も解消されました。
▼オリックス自動車株式会社の詳しいインタビュー内容はこちら
リノベる株式会社
【連携前の課題】
- 情報の二重入力: Salesforceとクラウドサインを個別に利用していたため、契約書作成の際に顧客情報などを再度入力する手間が発生していました。
- 管理部門のチェック負荷: 手入力による転記ミスを防ぐため、管理部門が契約書の内容を目視でダブルチェックする必要があり、業務の大きな負担となっていました。
【連携後の効果】
- 業務効率の大幅な向上: Salesforce上のボタン一つで契約書の作成・送信が可能になり、二重入力が不要になりました。これにより転記ミスがなくなり、管理部門による目視チェックの工程も解消されました。
- 営業対応の迅速化: 契約締結の完了(ステータス)が即座にSalesforceに反映されるため、営業担当者がタイムリーに顧客へ契約締結のお礼やお祝いの連絡を入れられるようになりました。
- スムーズな定着: 普段使い慣れているSalesforceの画面から操作できるため、現場の営業担当者にとっても導入のハードルが低く、スムーズに活用が進みました。
▼リノベる株式会社の詳しいインタビュー内容はこちら
トラコム株式会社
【連携前の課題】
- システム間の分断による非効率: Salesforceで顧客管理を行っていましたが、以前利用していた電子契約サービスとは連携していなかったため、データの二重入力や契約書のアップロードといった手作業が発生していました。
- 既存サービスの費用対効果と連携のハードル: 以前の電子契約サービスは費用対効果が悪く、API連携を行おうとすると高額な開発費用がかかることが課題でした。
- 手作業によるミスと負担: 契約書作成時の手入力による転記ミスや不備が発生しやすく、その修正対応が営業担当者や管理部門の負担となっていました。
【連携後の効果】
- 契約業務の完全自動化と効率化: Salesforce上のボタン(ワンクリック)だけで申込書の作成から送信までが完結するようになり、手作業が一切なくなりました。
- 契約締結スピードの大幅な向上: 紙の契約書では1週間以上かかっていた締結期間が、平均0.4日まで短縮されました。
転記ミスの防止と業務負荷の軽減: Salesforceの顧客情報が自動連携されるため転記ミスがなくなり、書類不備による修正のやり取りや管理部門のチェック作業が解消されました。 - 事務作業の削減: 締結後の契約書をスキャンしてSalesforceに添付するといった事後処理も自動化され、本来の営業活動に集中できる環境が整いました。
▼トラコム株式会社の詳しいインタビュー内容はこちら
Salesforceとクラウドサインを連携し、契約業務の効率化を実現
SalesforceとクラウドサインをAPIで繋ぐことは、単なる事務作業の効率化に留まりません。
- スピードの最大化:営業チャンスを逃さない迅速な契約締結。
- データの精度向上:二重入力の排除による、ミスのない正確な事務処理。
- 営業プロセスの可視化:商談から締結、その後の顧客管理までを一気通貫でデータ化。
これらを実現することで、契約業務を「事務の終着点」ではなく、次の商談やカスタマーサクセスへと繋げるための「強力な武器」へと変えることができます。貴社の営業プロセスをより強固で効率的なものにするために、ぜひSalesforce連携をご活用ください。
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弁護士ドットコム クラウドサインブログ編集部


