AI契約書レビューサービスLawGeexがついに本気を出してきた

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久しぶりに、正統派契約系リーガルテックの分野でわくわくするニュースが出てきました。

このメディアの「リーガルテックベンチャー10選」でもご紹介したAIによる契約書自動レビューサービス LawGeexが、5通のNDA(秘密保持契約書)を使ってその正確性やスピードについて20人のベテラン弁護士と対決。圧倒的な差を見せつけたというレポートを出しています。

▼ AI vs. Lawyers: The Ultimate Showdown
https://blog.lawgeex.com/ai-more-accurate-than-lawyers/#more-4058

In a new study, LawGeex has achieved a 94% accuracy rate at surfacing risks in Non-Disclosure Agreements (NDAs), one of the most common legal agreements used in business. This compares to an average of 85% for experienced lawyers.The study pitted the LawGeex AI solution against 20 US-trained top corporate lawyers with decades of experience, specifically in reviewing NDAs.

こうしたリーガルテック企業のプレスリリースには眉唾な内容のものも多い中、今回のLawGeexのレポートに関しては、外部の大学教授や弁護士を監査人に立て、さらに詳細な実験内容を公開するホワイトペーパーもダウンロードできるようになっていました(会社情報・個人情報の提供要)。

さて、このメディアをご覧の方にとって一番興味があるのが、いったいAIにどんなレベルのNDAをレビューさせたのか?AIに有利な条件になっていないか?という点かと思います。

これについても、上記のホワイトペーパーからのリンクで実際の契約書ファイルが5種類ともダウンロードできるようになっていました。私も実際に見てみたのですが、驚くことに実在の企業が提供したと思われるNDAを使っており、ブランクフォーマット(双務・片務)と、相手方も埋めてあるサイン直前の状態のNDAが、バランスよく選ばれていました。

レポートがフィーチャーしている正確さも大事だとは思いますが、NDAレビューのようなルーティンワークになると、上に抜粋したインフォグラフィックスにあるように、本当の脅威はそのスピードにあると思います。特に企業の法務が相談を受けるシーンでは、相談者は、まず「ざっと見てそもそも取引できるレベルか、負えない義務やリスクは課されていないかをすぐに教えて欲しい」というニーズが強くあるからです。少なくとも、そのニーズは満たせるレベルに到達していることがわかります。

ベテラン弁護士が平均で92分かかる仕事を、26秒で終えてしまうのが今のAIの実力。ちなみに、日本人である私がこの5通をきちんとチェックしてと言われたら、普通に5-6時間かかってしまうと思います。

ちなみにこのLawGeexを運営するLegalogic Ltd.には、日本からもリクルートが1年前に出資をしています。その意味でも注目企業ですね。

(橋詰)

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