第1回契約書タイムバトルを終えて

120名を超える参加者が集まっての、世界でも例を見ないリーガルe-Sportsイベント「第1回 契約書タイムバトル powered by クラウドサイン」。おかげさまで大盛況の中、無事終了しました。

世界初の契約書修正実況者を務めました

当日の状況については、twitter(periscope)のライブ配信も行い、ログとしてはtogetterのタイムライン、ジャッジとして参加頂いた伊藤雅浩弁護士のブログ「Footprints」でもご覧いただけます。また今後、弁護士Youtuber久保田康介先生のYoutubeチャンネル、企画者である弊社橘大地のnote、弊社弁護士ドットコム広報からもご紹介があると思います。

サインのリ・デザイン編集長としての当日の役割は、この世界でも例をみないリアルタイム契約書バトルの、世界初の契約書修正実況者。

法務や契約書という一見小難しい世界をゲームにデフォルメし、プロレス中継のようなテンションの高さをイメージしながら、専門性を伴う契約書修正をどう一般参加者向けに噛み砕きわかりやすく、そして楽しくお伝えするかというところで頑張ってみましたが、いかがでしたでしょうか。

初代チャンピオンはドリームインキュベータ下平将人弁護士

この、何が起こるかまったくわからない法務イベントに参加いただく勇気と、冷静かつ的確なドラフティングテクニックを兼ね備えた、栄えある初代チャンピオンは、ドリームインキュベータのベンチャーキャピタリスト兼弁護士 下平将人先生。

初代チャンピオン 下平将人弁護士の表彰式

私も初めてお会いし、実況をしながらそのお仕事ぶりを拝見したわけですが、あの緊張感ある舞台の上で、相手の修正案にしっかりと対応しながら、契約をきちんと合意できるものにまとめ上げるという法務の本分は決して忘れない、プロフェッショナルのオーラを感じました。

AIが契約書作成において貢献できることとは何なのか

そんな下平先生が、表彰式でこんなコメントをしてくださいました。

契約書タイムバトルは、契約書を有利にするとはどういうことかを深く考えるイベントになっていたと思います。文言上では有利でも、長期的に良い関係を築けるかどうかとは別です。そのことを考えさせられました。契約書はコミュニケーションであるということを改めて感じました。

AIで契約書を便利に作成するリーガルテックを開発している私達自身が日々感じている違和感が、まさにこのこと。

発達した現代のAI技術を使えば、人間が手を下さなくても、AI契約書作成マシンがどんどん有利な条項案を提案してくれるでしょう。しかし、その先には人間である取引先やお客様がいます。取引先やお客様とのコミュニケーションの中で、その条項案を吟味し、相手と合意し、長期的な信頼関係を育てていくのは、最後に契約書の条件を「決める」人間でしかありません。だとすれば、AIが契約書作成において貢献できることとは何なのか?

今回は、人間である選手たちに、あえて制約されたゲームのルールのもとで「契約書作成マシン」になりきって頂き、そうしてマシンになりきった人間同士が戦う姿をご覧いただくことでその違和感をみなさんにも感じていただく。実は、それがこのイベントの裏テーマの一つでもありました。

まさにそのことを体現してくださった下平先生、果敢に戦ってくださった中川選手・飯田選手・丸山選手の奮闘ぶり、ジャッジの伊藤先生・久保田先生のメッセージを通じて、そうした裏テーマを少しでも伝えることができたとすれば、このイベントは大成功だったと思います。

(橋詰)