電子契約選びで「価格」以外に重要視すべき条件とは?|2026年「取適法」対応と失敗しないツール選定の基準

電子契約サービスの導入を検討する際、多くの担当者様が最初に比較されるのが「料金」ではないでしょうか。
しかし、2026年(令和8年)1月より施行された「取適法(旧・下請法)」への対応など、現代の契約業務にはコスト以上に重視すべき「法的な正確性」と「運用の実効性」が求められています。
ペーパーレス化や印紙税削減といった目先のメリットだけでツールを選び、いざ導入した後に「現場で定着しない」「法改正への対応が漏れていてコンプライアンス違反になった」といった事態に陥れば、それは目に見えない大きな損失となります。
本記事では、売上シェアNo.1のクラウドサイン(※1)の知見をもとに、最新の法令環境に即した選定基準を解説します。
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ダウンロードする(無料)料金比較で見逃されがちな、見えないコストと法的リスクとは?
初期費用や月額料金といった「表面的な安さ」だけでツールを選んでしまうと、導入後にトータルコスト(TCO)の増大や、思わぬ法令違反のリスクを招く懸念があります。具体的にどのような落とし穴があるのか、3つの観点で見ていきましょう。
① 現場への教育・サポートコスト
UI(操作画面)が直感的でないツールは、社内だけでなく取引先からの問い合わせを急増させます。法務や情報システム部門が本来注力すべき業務を圧迫することは、組織全体にとって大きな損失となります。
② 最新法令「取適法」への対応負荷とリスク
2026年1月より、従来の「下請法」は「取適法(中小受託取引適正化法)」へと名称が変わり、規制が大幅に強化されました。
この改正における電子契約の最大のポイントは、発注書面等の電子提供について、「相手方(中小受託事業者)の事前承諾が不要になる(※)」という規制緩和です。これにより、電子発注・電子契約への移行は一気に加速すると予測されます。
しかし、だからこそツール選びが重要になります。
取適法では、取引記録の「2年間の保存義務」が明記されており、電子データであっても確実に検索・保存できる状態を維持しなければなりません。また、相手方から請求があった場合には速やかに書面を交付できる体制も必要です。
「安いから」とコスト観点のみで選んだツールがこれらの要件を満たしきれていなければ、コンプライアンス違反のリスクに直結します。
(※)ただし、中小受託事業者の保護に支障を生ずることがない場合に限ります。また、相手方から書面の交付を求められた場合は、原則として対応する必要があります。
③ 将来的な拡張性の限界と乗り換えコスト
事業規模の拡大に伴い、CRM(顧客管理システム)や基幹システムとの連携を検討することになる可能性も大いにあります。
API連携に対応していない、拡張性が低いツールを選んでしまえば、将来的にシステムの再選定を余儀なくされるでしょう。API連携の実績がある、長く使えるインフラを選ぶことが投資保護に繋がります。
運用を成功に導く「5つの選定基準」
ここまで見てきたように、「安さ」や「機能の多さ」だけでツールを選んだ結果、現場で定着せずコンプライアンス違反のリスクを抱えてしまっては本末転倒です。
では、どのような基準で比較すればよいのでしょうか。長期的に安心して使い続けられ、かつ「取適法」をはじめとする法令対応を確実に行うための「5つの評価軸」をご紹介します。
① 認知度はあるか:取引先への「説明不要」という安心感
取適法で相手方(中小受託事業者)の事前承諾が不要になったとはいえ、取引先が使い慣れていない電子契約の依頼を一方的に送りつけることは、無用なトラブルや問い合わせの原因になります。
また、取適法では「一方的な代金決定」などが厳しく禁止されるため、合意形成のプロセス自体も重要になります。
市場認知度No.1のクラウドサイン(※2)であれば、取引先も利用経験がある可能性が高く、スムーズな合意形成を助け、コンプライアンスの遵守に寄与します。
② 自治体導入実績はどうか:公的に認められた堅牢性
セキュリティに厳しい自治体・官公庁での採用実績は、最も客観的な信頼指標です。
クラウドサインは導入自治体数No.1であり(※3)、この事実はセキュリティに厳しい取引先に対する強力な説得材料となります。
③ 事業の継続性はどうか:法定義務である「保存」を守り抜く基盤
前述の通り、取適法では書類(電磁的記録)の「2年間保存」が義務付けられています。
契約データは企業の重要な資産であり、証拠です。提供ベンダーの経営基盤の安定性は、そのまま法令遵守の継続性を意味します。多くの企業に選ばれているという実績は、長期間安心してデータを預けられるインフラの証です。
④ 過去の資産を活かす「書類管理の一元化」は可能か
電子契約導入後も、過去の紙の契約書管理は残ります。過去に締結した紙書類をスキャンして電子契約と同じ場所で管理できる機能は、法務の工数削減に直結します。
「紙と電子の一元管理」という仕組みを整えることで、管理漏れによる契約更新ミスなどのリスクを最小化できます。
⑤ IT初心者でも使いやすいシンプルな操作画面か
操作画面が複雑になるほど、自社内でツール利用が定着せず、デジタル化が進まなくなってしまう可能性が高まります。
さらに電子契約は他のITツールと異なり、取引先にも操作してもらう必要があります。取引先が必ずしもITツールに慣れている方ばかりとは限りません。このため、できるだけ操作画面がシンプルでわかりやすいツールを選ぶことが、ツールのスムーズな運用・定着には必須となります。
電子契約はビジネスを加速させる「投資」
電子契約の導入によるメリットは複数あり、印紙代の節約や郵送費など「目先のコスト削減」を目的として導入する企業は多くあります。
もちろん、DXを進め、コスト削減をかなえる観点はとても重要ですが、今や、電子契約は単なるコスト削減ツールという枠を超えつつあります。
2026年の取適法(旧・下請法)への移行により、発注書面等の電子提供について「承諾を得る手間」がなくなり、電子契約はあらゆる企業にとって導入しやすいインフラとなりました。
重要なのは、その環境下で法令を遵守しながら、いかに取引先との信頼関係を強固にし、「契約締結までのリードタイム(業務スピード)」を上げられるかです。契約が早く結べるということは、それだけ売上の早期化やプロジェクトの迅速な立ち上げに直結します。
この付加価値こそが、真の導入効果(ROI)を決定づけるでしょう。
まとめ:信頼を託せるパートナー選びを
電子契約サービスの選定は、単なるツールの導入ではなく「自社の契約文化のデジタル化」そのものです。また、目まぐるしく変わる最新の法令環境に、自社を適応させ続けるためのパートナー選びとも言えるでしょう。
価格の比較だけでなく、ぜひ以下の視点を持って「真の価値」を問い直してみてください。
- 「このサービスなら、取適法などの法令遵守と業務効率を両立できるか?」
- 「このサービスなら、法改正後も安心して使い続けられるか?」
- 「取引先に対して、自信を持って提示できる信頼性があるか?」
貴社の課題解決に向けて、私たちが誠心誠意サポートさせていただきます。
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ダウンロードする(無料)※1:株式会社富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場2025年版」(電子契約ツールベンダーシェア、2024年度実績)
※2:株式会社マクロミル(委託調査)、電子契約サービスを利用している20~59歳の男女1,034名を対象にインターネット調査を実施(調査期間:2024年1月26日~1月28日)
※3:全国の自治体が公開している公募・入札・プロポーザル情報から有償契約後導入が決定している自治体数を自社調査で比較。2025年8月1日時点調べ。
この記事を書いたライター
弁護士ドットコム クラウドサインブログ編集部
