エクセル（Excel）で電子印鑑は作れる？作成方法と注意点を解説

電子印鑑の導入を検討している方のなかには、エクセルで電子印鑑を作成する方法がわからない方もいるでしょう。当記事では、エクセルで電子印鑑を作成する方法を解説します。電子印鑑を自作したい方は参考にしてみてください。

電子印鑑とは

電子印鑑とは「PCやタブレットなどで作成した電子文書に対して捺印できるようにデータ化された印鑑」のことです。電子印鑑はPDFなどの電子ファイルに貼り付けられる画像データのため、PCやタブレットなどを利用して電子印鑑を捺印する環境が整っていれば、出社する手間もなく押印が可能です。

Excelで作成した電子印鑑の例

また、物理的な印鑑を利用する場合には紛失のリスクもありますが、電子印鑑はPC内にデータとして保管できるため、紛失のリスクを防ぐことができるというメリットもあります。

電子印鑑のメリットやデメリットを詳しく知りたい方は「電子印鑑とは？導入のメリット・デメリットや電子契約との違いを解説」も参考にしてみてください。

電子印鑑をエクセル（Excel）で作成する方法

エクセルで電子印鑑を作成するには、以下の手順に従ってください。

1. エクセルのワークブックの新規作成

エクセルを開き、新しいワークブックを作成します。

新しいワークブックを新規作成

2. 印鑑の枠の作成

テキストボックスやシェイプツールを使用して、印鑑のイメージを作成します。図形機能を利用して、正円を描き、印影の元になる円を用意しましょう。図形描写は「挿入」＞「図形」のなかから円の図形を選択することで可能です。キーボードの「shift」キーを押しながら円を描くことで正円ができあがります。

Excelで作成した正円

このとき、枠線の色はあらかじめ赤色を指定し、枠の中が塗りつぶされていた場合には、「図形の書式設定」タブにある「図形塗りつぶし」から「塗りつぶしなし」を選択し、円の中は無色に設定変更しておくようにしましょう。

3. 円の中に名字を入力する

円の中に名字を入力します。円の図形を右クリックし、「テキストの編集」を押すとテキストの入力が可能です。必要に応じて中央揃えにするなど調節してください。

図形内のテキストの編集

名字を入力した印影の例

4. 図として保存する

作成した図を右クリックし、「図として保存」を選択すると、印影の画像データが保存され、電子印鑑の画像データは完成です。書面への貼り付けをスムーズに行うため、PNG形式で保存するのがよいでしょう。

エクセル（Excel）で作成した電子印鑑を利用する際の注意点

エクセルで自作した電子印鑑には電子署名のような電子ファイルの改ざんを検知する機能は備わっていないため、なりすましや改ざんのリスクがあります。エクセルで自作した電子印鑑の利用は、社外とやり取りする用途では避け、社内だけで完結する用途にのみ利用するようにしてください。

なお、有料の電子印鑑サービスには、電子印鑑に識別情報やタイムスタンプなどを組み込むことや、電子証明書を発行することでセキュリティ上の対策を行っているものもあります。

そのようなサービスであればなりすましや改ざんのリスクの軽減が期待できますが、利用にあたって相手方に何らかのコストが発生する可能性もあるため、電子印鑑を導入する際は相手方の負担も考慮して検討することがよいでしょう。

セキュリティ面を考慮したい場合には電子契約サービスも選択肢に

エクセル（Excel）で電子印鑑を作成する方法について解説してきましたが、エクセルで自作した電子印鑑は単なる印影の画像データであるためセキュリティ上のリスクがあります。自作の電子印鑑は社内での資料回覧など認印としての役割に限定し、社外とのやりとりでは他の手段を検討するのがおすすめです。

そこで、契約書の電子化を検討している方におすすめできる選択肢のひとつが電子契約サービス「クラウドサイン」です。

クラウドサインは単純な印影の画像データを電子文書に施す電子印鑑とは異なり、合意締結した契約書の証拠力を担保できる電子契約サービスです。安心して長期保管していただけるよう弁護士ドットコム株式会社による電子署名に加え、認定タイムスタンプを付与することで契約書の改ざん防止を図っています。

日本で初めて主務官庁によって電子署名法上の「電子署名」に該当することが確認されたクラウド型電子署名サービスとして、これまでに250万社以上の導入実績があり、業界業種問わず多くの方にご利用いただいております。

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